過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

おとうちゃんは、3歩あるいたら忘れてしまうんだよ

「おとうちゃん、これはなあに?」
──うん、それはね。

と言おうとしたらケータイが鳴る。電話でいろいろやりとりして、そのままパソコンに向かう。
「おとうちゃん、さっき話しかけた続きってなあに?」

──うん?なにか話たっけ?。

もう、そのこと自体を忘れてしまった。
「おとうちゃん、ほら、言いかけて電話に出て、それっきりじゃない」

──ああ、そうだった。言いかけてたよね。もう忘れちゃった。おとうちゃんは、3歩あるいたら忘れてしまうんだよ。

「そうなんだ。でも、3歩あるくことは、忘れないんだね」

──うん。そりゃそうだ。まあ、あかりがそうやって、言葉を切り替えしてくることをFacebookに書いておくよ。
「イイネつくかも」

──まあ、ネタとしては、たいしたことないので。もひとつ、ひねりがほしいところだけど。メモとして残しておくよ」