過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

圧迫骨折と脊柱管狭窄症

痛みはおさまらないし、耐えていくしかない。お互いの辛さ、痛みの分かる人がおしゃべりを楽しむ。笑うことがいちばんのクスリ。
ただ、この山里では、そうした気軽に出会う場所がない。年とると、わざわざ出かけていくのもたいへん。わざわざ訪ねると、手土産がいるとか、こういうワケできたとか、気楽な話にならない。
ふと出会う。話が弾む。気分次第で盛り上がる。他の人が参加して、また話題が展開する。それが立ち話のいいところだ。ぼくの役割としては、そのあたりを自然とつくること。
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うちの利用者さんには、圧迫骨折の方が多い。
Mさん(86歳)は3箇所くらい折れている。倒れて骨折、物を運ぶときひねって骨折、なにもないのに自然と骨折。
骨折したところは、チョークのように、粉砕されている。
痛みが続くが、耐えるしかない。骨の修復には時間がかかる。まわりを筋肉で固めることになる。
入院すればラクだが、筋力低下が進んで、ますます日常生活が困難となる。
そこで、すこし痛みは耐えて、施設に来て頂いてる。クルマから下りたり歩いたり、施設の机の上でおしゃべりしたり、朝の連続テレビ小説の「おしん」を見たり。
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昨日は、近所に手術をして、治ったらしいという人のことを聞いた。参考になる話が聞けるかと思って、一緒に訪ねてみた。
その方は、やはり80代後半、脊柱管狭窄症だった。神経が通る管(脊柱管)が狭くなって神経の血行を阻害していた。手術で脊柱の隙間を広げたけれど、また別のところが神経にさわって痛むし、足先までしびれるという。
立ち話をしていると、また隣の人が現れ、また同乗していた別の利用者さんも話に参加。
みなさんが言うには、「やはり痛みと付き合っていくしかない」と。機転の効いた、間髪入れずに話を切り返す楽しい人もおり、立ち話は大いに盛り上がり、笑いが続いた。