過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

感染者のリアルを把握していない そして学芸会

参議院予算、森ゆうこ議員。「現在いったい何名の人が感染しているんですか?」

政府側はモタモタ、ざわざわ、しばし停滞。そして、アベさん登場。「答えられません。これ(事前通告書)に書いてないじゃないですか」。
政府は感染者のリアルを把握していない。リアルの把握なくして、緊急事態宣言をだし、その延長をしようとしている。さらに根拠も示すことができない。
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ま、そのことはともあれ、国会は、事前に質問を提出することになっている。その質問状に対して、若手官僚たちが夜なべして回答書を作る。それを読み上げるのが閣僚たちのお仕事。
なので、事前質問状が提出されていないと、完了が作文できないので、答えられない。もっとも臨機応変のやりとりは、ないことはない。しかし、基本そういう構図だ。
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おそらく全国の自治体も似たようなことかも。質問もスタッフが用意し、答えるのも役人。政治家は台本を読み上げる役目。ちょっと学芸会みたいな。
ぼくも上場企業の総務の仕事していた時、株主総会の想定問答集を作っていたことがあった。スタッフが作り、取締役が読み上げる。
おもしろいのは、既成仏教の教団の「宗会議員大会」も似たようなことで、質問はスタッフが用意して、こたえる行政側もスタッフが用意して読み上げる(真言宗日蓮宗の取材経験から)。
余談だが、禅宗の「法戦式」という首座と禅僧の臨場感あふれる儀式があるが、質問者も答える側も台本があって、それを暗記して迫力でこたえる。それはそれでパフォーマンスとしての美学はあるとは思うが。