過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

きょうやっと役所に書類を送ることにする

雨が降る。デイサービスの開業申請に頑張る。行政に出す書類はおよそ30種類、ページ数は60ページにも及ぶ。

さらに、建築関係書類、消防署関係、法人の定款やら法務局の書類、地主との契約書なども入れると、100ページ以上になる。
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これから開業するデイサービスには、大きくは「通所介護」と「介護予防」という概念がある。

ケアするほうとしては、やることはおんなじ。
利用者さんの自宅まで送迎して、施設で入浴介助、食事の提供、日常動作の機能訓練、語らいの場の提供。

利用者さんの介護と支援のありようがちがう。「要支援1」とか「要支援2」とか、「要介護1」とか「要介護2」とか、レベルに応じて保険点数も違う。利用者さんの負担も変わるわけだ。

それに応じた申請書類がたくさんある。ややこしいのは、この申請書の様式とあの様式と、それぞれ言葉が違うことだ。「言葉の統一」が取れていない。
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たとえば「介護予防」を例にとる。

1.「介護予防サービス」
2.「介護予防通所サービス」
3.「指定介護予防通所サービス」
4.「介護予防通所型サービス」

このように、複雑だ。もっとちがう言い方も出てくる。
「さて、これとこれはおんなじなのか、違うのか」。それにともなう付表もちがってくる。頭はごちゃごちゃ。
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ま、この制度は新しい。しかし、申請書を作っていると、長屋を新築しないで増改築でつなげてきたような感じがする。

最初から基本的な構想がある設計ではなくて、現場での変化に応じて、つくってきた制度のようで、言葉の統一ができていない。

……と、厚労省などに文句をつけても、はじまらない。それでは、開業できない。

ひたすら忍従の書類づくりに励むのみ。集中力が途切れる。妻とバトンタッチ。ふたりで、言い争いなどしながら、がんばってみた。

あかりが「あそぼう」と騒ぐ。ランが「散歩にいけー」となく。人生、現実に応じてダンスをたのしむしかない。
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ということで、きょうやっと役所に書類を送ることにする。収入印紙(3万5千円)を貼って、損害保険(2万円程度)に払い込んで、と。

役所は、その書類をじっくりと1か月かけて精査し、現地の調査も行い、問題なければ開業認可となるわけだ。さてさて。