過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

晋山式になんと!と2千万円かかる

こんど晋山式(しんざんしき=住職の交代の儀式)があって、なんと!2千万円かかるという。その費用は、檀家が負担することになる。
あかりと公園で水遊びをしていたとき、出会った方に聞いた話だ。
晋山式の中身というものは、よく分からないが、たとえばお坊さんが着る袈裟衣に一千万円、稚児行列その他もろもろの儀式、本山から偉いお坊さんが来られた時にそのお布施、みたいなところだと思う。
その他、お寺さんとの付き合いには、お金がかかる。葬儀や法事以外にも、山門の改修でやれ何千万円、屋根の改修に何百万円、などいろいろとかかる。
この山里でも、数年前、大きなお寺の山門の改修に10億以上、そして客殿の改修に3億円ほど、かけていた。また、ちかくのお寺でも、晋山式に一千万円以上かかったと聞いた。
まあ、なかには、檀家に負担をかけられないので、晋山式は行わないというお寺もあるが。

お坊さんの代替わりの儀式に一千万円も使う。そのことに対して驚きを感じる。
隣町の大寺院では、先代の本葬儀と晋山式、その他改修費用で3億から5億くらい見込んでいると聞いた。大本山からの管長のおでましとなれば、数百万円のお布施だ。すごい世界だ。
こういったことは、お寺の世界では常識になっているのだろうか。この山里では、それこそ100万円あれば1年間、ほそぼそと暮らせるかもしれないという次元の中での話である。