過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ある人の悪い評判。聞いてみると、約束を守らないということが。

近ごろ、ある人の悪い評判をちょいちょい聞くようになった▲その人から被害に遭ったという人から、「あの人はねえ……」とものすごく否定的な反応がかえってきたので驚いた▲それも、一人や二人じゃない。何人もからだ。そうなると、誤解じゃななくて、どうも事実のような気がしてくる。

いい人そうなのに、どうしてなんだろう。いったいどんなことがあったの? と聞いてみると、「約束を守らない」ということらしい▲とくに支払いだ。仕事を頼まれて、約束通り完成させたのに、きちんと対価を払ってくれない。そんなつもりじゃなかった、とウヤムヤにされた、と。

お金を払わないとなると、それは問題だなぁ▲もっとも、よくあるケースは、そもそも初めにきちんときめてないってことはある。依頼したほうは、できたらボランティアで、まあ余裕があったら払ってもいいよ、程度だったかもしれない。でも、仕事を受けたほうは、ちゃんと払ってくれると思っていた、と▲だいたい、きちんと文書で契約などしないからね。口約束というところが原因のような気がする。あとは、うっかり忘れていたとかも。

そんなことがあったら、もうその人の仕事は金輪際受けない、ということになる。で、問題はここからだ。その人との関係だけで終わらないからね▲まあこれくらい勘弁してくれるだろう、などと思っていたとしても、被害にあった人から、メラメラと他に火が燃えていって広がることもある。〈約束を守らない人〉〈金払いの悪い人〉として、〈悪事は千里を走る〉。悪い評判がどんどんと広がる▲こうなると、信用がなくなっていく。ますます仕事がやりにくくなる。挽回するには、たいへんな労力と時間がかかる。

ぼくも気をつけなくちゃ。ほうっておいてある約束、果たしていないこと、ついうっかり忘れてそのままのこと、たくさんあるような気がしてきた。う〜む。こわいこわい。