過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

生命保険は必要か

近ごろ、病にかかる友人が増えてきた。糖尿、間質性肺炎、肺ガンと、かなり重篤である。人ごとじゃない。病を得てからの生き方、さらには死に方を考えるようになってきた。

ぼくは生命保険に入っていない。余裕があれば、入ったほうがいいんだろうけど、はたして積み立てる意味があるだろうか。

で、調べて気づいたが、公的医療保障で十分ではないかと思った。

病を得て心配なのは、ひとつは医療費である。その点、「高額療養費」という制度があることを知った。いかに高額の医療費がかかっても、10万円を超えることはないのだ。

たとえば、医療費が一か月に100万円かかったとする。 3割の自己負担で、30万円は支払う。けれども、残り22万円は還付される。もしも300万円かかったとしても、自己負担は10万円以内に収まるのだ。

なんだ、これなら保険に入らなくても、医療費はカバーできるじゃないか。

で、次の問題は、収入だ。ぼくは会社勤めじゃないから、即、収入がなくなる。

しかし、そのための保険として積み立てる意味があるだろうか。毎月1万円積み立てると、1年で12万円。10年で120万円。20年で240万円。それだったら、貯金しておいたほうがよいのではと思った。

ま、なにはともあれ健康が第一だ。こうしてなにごともなく、健康でいられるのは、まことに幸せなこと。そのことに芯から気がつくのは、病を得てからなんだろうけど。