過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

スマナサーラものがたり(54)テーラワーダ協会の初期の出版

スマナサーラものがたり(54)テーラワーダ協会の初期の出版


テーラワーダ協会は、鈴木一生さんが立ち上げました。(1994年設立。その後、2003年宗教法人テーラワーダ仏教協会となる)
私としては、協会の名前に「テーラワーダ」という言葉は出したくなかったんです。
テーラワーダ」とは、パーリ語で「長老の(thera)教え(vāda)」を意味しますが、上座部仏教系の宗派仏教になってしまって、教えの周りに党派性がまとわりつく感じがしたんですね。
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はじめは、千駄ヶ谷のアパートの二階が事務所になりました。やがて会員が増えるに連れて手狭になり、目白のマンションに移りました。
一生さんは事業家でして、協会を拡大しようとしていました。
どちらかというと、日本の新興宗教のフォーマットが頭にあったのかもしれません。
根守さんという編集者が鈴木一生さんの部下にいして、毎月一冊くらいのペースで、私の法話を冊子にして出していました。また、私と鈴木さんとの共著も、かれが執筆しました。
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はじめて本が出たのは、「心の教え」(1995年)中山書房仏書林から。それから、『人生はゲームです』(大法輪)。国書刊行会から、『慈悲喜捨の教え』『ついに悟りを開く』など。
大法輪閣から鈴木一生さんとの共著も、たくさん出ました。『初めての本上座仏教』(大法輪閣)『幸せは慈しみの中にある』『恐れることは何もない』『賢い人は愚かな人』(以下 補足)
『原訳 ダンマパダ』(佼成出版社。後にKADOKAWAから「怒りに火をつけない」と文庫本)。『ブッダの教え 一日一話』(PHP研究所)など。‥‥たくさんあって、覚えていません。おさらく刊行された書籍は200冊を超えるのではないでしょうか。(あとで詳しく、年表で補強)
スマナサーラ長老のインタビューをもとに池谷が構成しています。