過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

そんなに法律に詳しいわけではないけど、実地に体験してきているので(裁判は3勝1分け、調停と仮差押も経験あり)

いろいろな法律的な相談もかかってくる。
昨日は、宗教法人か学校法人を取得するにはどうしたらいいか、という相談。いろいろと裏ワザの話題も提供。
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先週は、債権回収。
飲食店をいくつか経営している方から。
店を任せていた者が、資金として必要ということで、たびたび貸した総額が万円
じつはネットのカジノて使ったらしい。返すことなく、逃走。行方が知れず。しかも、客から寸借詐欺をしていた。

刑事告訴をしているが、民事でも訴えられるかという質問。

もちろん訴えられる。
証拠がきちんとあれば、勝つことができる。
損害賠償を請求できる。
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でも、一番の問題は、「裁判に勝っても、お金が回収できない」というケース。
相手が「そんなお金ないもん。ない袖は振れない」と言われたらおしまい。よくある。

強制執行して、競売にかけて被害額にあてることも可能だが、銀行口座、土地建物など相手の資産を特定しなくちゃいけない。しかし、そういう人は、預金もなければ土地も建物もない場合が多い。

「親に請求できるか?」

それは難しい。
横領罪で責任を問われるのは、横領をした本人のみ。ただし、家族が横領に協力していたら、共犯者として罪に問われるけれど。今回は難しいでしょう。

─それに訴状を書く時、相手の住所を特定しなけれがならない。行方不明だと難しいですね。

それは、親元に住民票を移したことは知っているという。親はお寺だという。宗派もわかっている。

──でも、別人格ですからね。お寺の総本山に言っても、そこまで関知しない。まあ、総本山そして檀家総代に言ってみることで、なにか道義的に責任を感じて動き出すかもしれませんけど。

ともあれ、まずは「訴状」を書いてみて、証拠を揃えていくうちに見えてくると伝えた。
費用は、200万円の損害賠償請求裁判の場合、裁判所手数料として2万円、予納郵便代として6,000円、合計で2万6,000円。

また回収は不可能でも、客が被害に遭った寸借詐欺みたいなものは、60万円以下であれば、少額訴訟が可能。一回の審理で終わる。費用は、1,000円~6,000円の申立費用と、郵便切手を5,200円予納するくらい。

弁護士をつかえば、住所不明な相手の所在を突き止めることができるが、お金がかかる。まずは、浜松市、南区、法テラスなど、30分から1時間の弁護士による無料相談があるので、それを利用するのがいい。
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先週は、ストーカー被害になりそうなお坊さんの、法律相談というのか弁護士に相談する前の整理をまとめて差し上げた。事件の背景、経緯、なにをどしたいのか、証拠の有無など。

まあ、そんなに法律に詳しいわけではないけど、実地にいろいろ体験してきているので(裁判は3勝1分け、調停と仮差押も経験あり)、参考にはなる程度で。