予期しない、偶然性ってことがおもしろい。
そして、ダメモトで頼んでみる。すると、動くことがある。
まあ、そういうことがひとつの幸せかな。
公共施設に飾ってあったとても立派な門松。直径20センチも以上もある孟宗竹。
「どうせ廃棄するんだろうなあ。いろいろ活用法がある。モノを整理するのにいい」
そんなことを思っていた。
大東流合気柔術の稽古をしたり、廃校をみにいったり、かつての町営の風呂に行ったり。そしてまた、施設に戻った。すると、門松が軽トラに積まれている。
──これは廃棄処分するんだな。
ということで、お願いしてみた。
──処分するのならいただけませんか?
そしたら、「ああ、いいよ」。
クルマに運ぼうしたら、重たくて長くてワンボックスカーでは難儀した。
それをみかねた職員が、
「たいへんそうだから、運んであげるよ」という。
こういう時、遠慮など全くしないのだ。
──うわあ、助かります。お願いします。場所は、ホタル公園の前で------。
「ああ、あそこは、数年前までわたしが門松を作っていたんだよ」
そういう話であった。
それで、ありがたくも運んでいただいたわけだ。
ということで明日、細かく切って使おう。
ボールペンやらハサミやら笛やら名刺やら、文具の整理のために竹がいいんだ。