あかりの「すぎのこ教室」。体験は2日目。
一斉授業はない。各自が好きなことを集中してく学ぶ。異能な子どもたちがたくさんいそう。
だだ送迎には、時間がかかる。
往復で2時間。まあしかし、そこは親子の会話の機会として意味があると思っている。
クルマで走っていて、山崩れを見たらどうして崩れたのか、川に渦が巻いていたら、それはどうしてか。この家は、空き家で潰れそうだね。どうしてああなるんだろうね。みたいな話をしている。
きょうは稲刈り体験だった。
なんと、100人の参加者。
明日は、ピーナツの収穫。来月はマス釣りだ。
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「つらぬき学園」に来ていたD君も来ていた。はじめての見学。あかりと一つ違いなので、一緒にあそべそう。お互いに年齢が近いと、あそびともだちになれる。通学しやすい。
D君はニュージーランドにしばらく暮らしていた。持ってきた本はすべて英語。
ヴァイオリンがすばらしい。将来、名ヴァイオリニストになるような予感。
一緒に稲刈りと稲架掛けをした。
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その間、おとうちゃんは暇だ。
阿多古川のほとりで太極拳。大きな岩の上で瞑想。
近くの友人を訪ねてみた。
Iさん。緑内障で運転ができなくなり、自分の敷地を改装して障害者のための展示館をしてきた。
緑内障でかなり目は見えなくなってきている。しかも、骨髄ガンだという。しかし、愚癡も嘆きもまったくない。たんたんといまを生きている。互いの日々の暮らしを語り合う。
陶芸家のOさん。85歳。ひとり暮らし。「わたしが倒れるか家が倒れるか。にっちもさっちも行かなくなったら、道路で寝っ転がって叫ぶ」という気概。
陶芸の話、デッサンの話、イスラエルの話などで盛り上がる。
「そうだ、盆踊りをやりましょう。ディスコ大会のような自由な踊りの集いをしましょう。」
そこに民生委員のNさん。こんど、シルバーのボランティアで、時間600円で草刈りしてくれる。そのあたりの段取り。盆踊りの話も。
稲刈りが終わったので、D君とお母さんに、二俣の街を案内した。
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「マルカワの蔵」。130年以上の歴史がある元酒蔵を活用した古民家ギャラリー。本島夫妻が主宰。地域の作家の作品や物産などを販。天竜地区の観光案内の拠点。月替わりでハンドメイド品を中心にさまざまな作品展を開催。寄り合いの場、人と人との出会いの場ともなっている。本島さんが、いろいろなパズルのおもちゃで遊んでくれた。
「アトリエいもほり」。親子で過ごせるコミュニティースペース。ベビーマッサージ教室や認知症教室も運営。開業資金はクラウドファンディングで募集され、90人もの支援が集まった。地域おこし協力隊の山田恵美莉さんが主催している。
「森のマルシェきころ」。野菜や農産物、お弁当、お寿司、お惣菜、スイーツ、オリジナル食品などを販売。ローランドの提供で、ドラムセットとピアノが置いてあって自由に使える。はじめてのドラム体験をした。
そのほか、いろいろユニークな店が増えてきた。
「天竜区って楽しめるところがたくさんあるんですね」とお母さん。
人と人をつなぐ。親子で楽しめるスポットがある。
訪ねていけば、暖かく迎えてくれる人がいるかいないか。そこがポイントだと思う。