過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

つかんでは手放し、つかんでは手放し、そうして進むことになる。

12/1から開始するデイサービス(みんなの家)の事業は、「地域のごちゃまぜ交流の場」「生涯学びつづけられる場」になっていく。そういうイメージを。

「支援や介護の必要な方」と、「地域の元気なお年寄り」との交流の場に。さらには、「子どもが遊び場」。「お母さん」もやってくる。「障害を持った方」も。そんなフィールドにしていきたい。
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意図して、起こすことは、なかなか難しい。しかし、期せずして、いろいろな偶然で、そんな現実は起きていく。

昨日は、高齢の方(今月で99才、93才)。軽度認知障害の方、統合失調症の方などが、施設に来られる。元町長のような方、誘ったら遊びに来てくれた地域の女性(80代)2人。

さらには、あかりが遊びに。山里いきいき応援隊の人も。まさに、ごちゃまぜ交流の場になった。
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こちらが気軽に「遊びにおいでよ」ということで、起きていく。

デイの仕事だから、まずは、利用者さんのお宅に迎えに行く。うちのラン(甲斐犬)をベランダに繋いでおく(癒し犬の役割)。こうして、ホールでお絵かき、塗り絵、お喋り、入浴などして過ごす。

土曜なので幼稚園は休み。あかりを保育ママの家に送っていく。帰りに、ひとり暮らしのMさん(80代)を訪ねる。

Mさんは「コンビニに荷物を持っていくところだ」と言う。「じゃあ、そこまでお連れしましょう」とクルマに。

コンビニに行く。そこに、知り合いの女性(80代)がいた。気楽なノリで「デイに遊びにおいでよ」と誘う。「じゃあ、連れてって」。そうして、二人がお試し参加となる。

半日、みんなでお喋り、昼食、ゲームを楽しんでもらう。彼女たちは、「みんなの家を支えるサポーター」となってくれそう。

地域には、こうした出会いと気楽なおしゃべりできるサロン的な場はほとんどないので、ニーズありと見た。
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新規参加者と利用者さんを家まで送る。それから、地域おこし要員の「山里いきいき隊」の女性を招待。山本太郎の街頭演説で偶然、となりにいたので話をしたのだった。そこに、あかりが遊びに来る。お母ちゃんが来る。

きょうは、あかりと公園で遊んでいたら、緑内障で視力を失った方とばったり再会。「池谷さんが経営者になるのは、うれしい。みんなの家に遊びに行きたい」と言ってた。「本も作りたい」という話に。

ハブ(HUB:車輪の中心部にあって、リムと車軸とをつなぐ)としての、「みんなの家」の役割があるのかもしれない。
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ま、しかし、交流の場といっても、いきなりの融合は難しい。利用者さんが萎縮するかもしれない。

なので、それぞれのゾーンによって、語り合えるフィールドを。空間のレイアウトに工夫。そこから、自然と交流が起きていくように。

そこに行けば、だれかと出会える。おもしろい場となる。「手ぶら」で返さない(出会い、楽しみ、情報、ワザを持って帰る)。

人が集まれば、そこにまた集まりだす。出会いが次々と起こる。あとは、エネルギーまかせて……。そんなことが可能かどうか。ひとつひとつ、実験をしながら。
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行動原理としては、ひらめいたことにメッセージがあるとして、それにしたがって行動する。ひらめきに躊躇しない。やってきた縁をたいせつにする。

先のことは、わからない。それがいいとも言える。よかったら、それはそれでひとつのステップ。ダメであれば、それはそれで意味があると。つかんでは手放し、つかんでは手放し、そうして進むことになる。