「おとうちゃん、将棋やろう」
あかりが言うので、毎日、6局は指している。こちらは手加減しないので、ものの10分で勝負はついてしまうけど。
でも、ここへきてメキメキと上達してきた。
「ここに打つと飛車が効いているから、これならどうだ」「棒銀で攻めようと思うけど、おとうちゃんにいつも壊される」「おとうちゃんは、この頃は居飛車だね」というような会話が成り立ってきた。
──将棋は集中して指していけば、頭が良くなるよ。ひとつのことに集中する。次の手、さらに次の手を考える。なにしろ状況は、次々と変わるんだよ。その都度、戦略も変わる。
そんなことを教えている。
いろいろ学びとなるのは間違いない。「多角的・論理的思考力」が身につくんだと思う。
負けを認められる
相手を待つことができる
感情をコントロールできる
集中力が身につく
記憶力が身につく
論理的思考が身につく
事前に考えることの重要性を知る
集中し諦めない効果を経験する
決断力が鍛えられる
イメージ力が養われる
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将棋の起源は、紀元前2000年頃に古代インドで遊ばれていたゲーム「チャトランガ」だとか。
チャトランガは、戦争好きの王様に困った家臣が編み出したゲームだと言われている。インドを旅したとき、デリーのチベット集落で子どもたちがよくやっていたのを見た。
チャトランガは世界各地に伝わり、日本では「将棋」、西洋では「チェス」、中国では「象棋(しゃんち)」になったのだとか。
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藤井聡太は、2023年10月11日、第71期王座戦五番勝負第4局で永瀬拓矢王座に勝利し、史上初の八冠制覇を達成。21歳2ヶ月で、将棋界史上初の偉業達成。
- 2021年9月、19歳1ヶ月で「叡王」を獲得し「三冠」
- 2021年11月、19歳3ヶ月で「竜王」を獲得し「四冠」
- 2022年2月、19歳6ヶ月で「王将」を獲得して「五冠」
- 2023年3月、20歳8ヶ月で「棋王」を獲得して「六冠」
羽生善治九段が保持していた王座の最年少記録(21歳11ヶ月)を31年0ヶ月ぶりに更新。