過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

池谷さんは、恐縮は似合わないよ。だって、そもそも恐縮してないんだもの、と言われた

「池谷さんは、恐縮は似合わないよ。だって、そもそも恐縮してないんだもの」
田中さんにそう言われた。まことに、そのとおりで(笑 

田中さんは改造の軽自動車で北海道、一ヶ月の旅を終えて帰ってきて土産話を聞いていた。80歳を超えての車中泊での北海道巡り。まことに大したものである。もっと話を聞きたいところだが、これから高校に恐縮して謝りに行かなくちゃいけない。
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あかりをキックボクシングの練習に送りながら、高校に出かける。

車中であかりに、「おとうちゃんはこれから、叱られに行くんだよ」というと。「どうして?」と聞かれた。こうしてああしてと説明した。

「おとうちゃんは、ウソを言わないからね。そのままがいいんじゃないの」とあかりはアドバイスくれた。

「そうなんだ、おとうちゃんは、ウソがつけない。ウソつくと、すぐに表情に出てエネルギーが詰まってしまうんだよね。もうそのままいくしかない」。

「ウソをつくと、そのウソを隠すためにまたウソをつくことになるからね」とあかり。「そうそう、それで疲れてしまう」とおとうちゃん。
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ということで、教頭と副校長に詫びを入れに行く。

背景はこういう次第である。
柔道と大東流合気柔術で使わせてもらっていた高校の会場で、コンサートの親子の集いをするとことで、チラシも全公民館に配布していた。

ところが、副校長からの電話。「当初の申請内容は柔道と合気柔術のはずです。他の目的での使用は聞いていない。即刻中止してください」。

「うわっそれは困ります。チラシは市内の全公民館にすでに撒いてしまったし、もうどうしようもありません」

「とにかく、やめてもらいたい。そのような使用法を許すと、なんでもありの状態になるので、高校としては困る」

事前に確認しなかった勇み足の自分が悪い。

ということで、急きょ、会場変更。ベトナム僧のリトリートはうちの施設。うめたちあきさんのコンサートと大東流合気柔術は、近くの春野文化センターに変更することになった。そこがちょうど、空いていてよかった。

まず事前にメールを打ってお詫びとその後の対応(会場の変更と、来訪者のために入り口に変更の立て看板の設置、今後、新しい集いなどを企画するとき、きちんと名簿と申請書を出して許可を受けてから動くことを約束)を伝える。

それで、お詫びに行く。詫びが遅れたことは、カヤックで水没してケータイが通じなくなったことなど、もろもろの話をしてきたのであった。

高校のほうも「その後の対応もきちんとしてくれたので、問題ありません」ということであった。一件、落着。