過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「すぎのこ教室」の見学に行ってきた。クルマで片道40分

ひとりの小学生はパソコンでプログラムをラクラクと作っていた。「こうなると、ここで制限されて、こういう展開になるプログラムなんです」と。よくわからなかったが、すごい。
となりでは、イラストを描いていた。写真掲載の許可を得た。「イラストレイターになりたい」という。見事な腕前。
難しい因数分解を問いている中学生があれば、英文法を解いている子どもがいる。
生徒10人に、先生が三人くらい見ている。そのほかにも、校長と副校長が環境整備のために石と砂を運んでいた。
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「すぎのこ教室」の見学に行ってきた。クルマで片道40分
この夏、ほとんど毎日、泳ぎに通っていた毎日、阿多古川のほとりにある。
ちょうど、自分で決めた学習タイム(9:30〜10:30)のところであった。
生徒は、小3〜中2くらいが10人。一斉の授業などきない。それぞれが自分の学習に取り組んでいた。その子どもたちの学習をのぞかせてもらったのだ。
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校庭を案内してもらう。
陸稲も作られていた。ああ、なんとも素敵な環境。
グランドの先は、もう澄んだ阿多古川がながれている。
あかりは、大木に繋がれてブランコが気持ちいいと揺れていた。木の枝の揺れと弾力が心地よいのだ。
あかりは大した関心を示さなかったが、おとうちゃんは感銘したよ。こういう学校に行きたかった少年時代を思う。
あかりがここに通いだしたら、おとうちゃんは、ここで坐禅と歩く瞑想に太極拳、ヨーガ、スケッチしたり読書したり釣りをしてして過ごすことができるなあ。
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対象 : 浜松市内の小・中学校に在籍している不登校の状態にある児童生徒
窓口は学校。問い合わせは、まずは学校。
費用:かからない 実費のみ。
通学への流れはこうなる。「見学」の次は「体験」の希望をいまの小学校に伝える。すると、担任の先生が「すぎのこ教室」にきてやりとり。それから、「体験教室を8回」受ける。それで、気に入れば正式に通うということになる。
「通う・通わない」は本人の意思にまかされる。行きたくなければ「きょう行かない」と伝えればいい。ショートメールでもいい。この「すぎのこ教室」といまの小学校と自由に通っても構わない。
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「すぎのこ教室」のメニュー
火・水・木・金曜日  9:00〜14:00(弁当持参)
9:00〜 9:30  ウォームアップタイム 
9:30〜10:30 自分で決めた学習。
10:40〜11:40 その日の活動。
11:50〜12:50 お弁当。
昼休み
13:00〜13:30 自分で決めた学習。
13:35〜13:45 教室と廊下を掃除。
主な活動
学習 … 基礎学習(各自の状況に応じて)、図工、書写、おもしろ実験
自然体験 … 農業(米・野菜作り)、園芸、散策、川遊び、ボート
社会体験 … 文化施設見学、奉仕作業
調理実習 … 食事・菓子作り、野外炊飯、餅つき、流しそうめん
創作活動 … 手芸、木工、かかし作り、陶芸、バードカービング
スポーツ … 卓球、グラウンドゴルフソフトバレー、バドミントン等
人間関係作り … ソーシャルスキルレーニン
集団への参加 … チャレンジ教室への参加、地域との交流
かえりに、田中さんの家に寄っておしゃべり。そして、阿多古川でカヤックと水泳。
さすがに平日で、この季節で泳いでいるのはうちの親子しかいない。
魚がいっぱい。岩から足をいれると、小さな魚、鮎、ウグイなど千匹くらいが寄ってきていた。
こんど阿多古川漁協に加入して、釣りをやるかなあ。毎日、鮎の塩焼きだ。投網(とあみ)ができればいちばんいいのだが。