過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

疑問をもつことが大切。かんたんに答えをつかまないほうがいい。

「おとうちゃん、きょうもZOOMやるの?」
──きょうはやんないよ。仕事してる。

「ZOOMっていつも昼なの?どうして?」
──それは、あかりを寝かしつけるのが夜の8時でしょう。その前に夕食もあるし、だから昼間にやるんだね。むかしは、夜にやっていたんだよ。
 ▽
「へえ、どうして?」
──そのほうが、みんな参加しやすい。それと時間差があるから、夜にやると海外の人が参加できるんだね。
アメリカとかカナダ、ドイツとかフランスとか、そういう人たちが参加してくれた。

「そうなんだ。でも、どうして海外と時間の差があるの?」
──それはね。地球が自転といって、いつも回転しているんだね。
だから、朝がくるのは、太陽がのぼるんじゃなくて、地球が回転しているからなんだね。
それと、地球は自転しているとともに、公転もしている。だから、季節が変わるんだね。それはまた、模型を使って教えよう」
 ▽
「地球は丸い。しかしずっと平面だと思うんだよね。すごい速さで地球は自転しているわけでしょう。でも、こうして暮らしていると、そんなことわからない。とてもゆっくり時間が過ぎる。どうしてだろう?」

──うん、それはね、簡単には説明できない。ゆっくりと考えてみよう。
とにかく、疑問をもつことが大切。かんたんに答えをつかまないほうがいい。
しばらく考えて調べていくといい。ひとつひとつ「なるほど」とわかってくる。それは、とっても楽しいことなんだね。