過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

移動スーパーきてくれるとありがたい

マックススバリュの移動スーパー(500アイテム)は、買い物難民の人たちに助かっている。
バスのように曜日と時間帯を決めて、各拠点を次々と回る。30分の間にお客さんは10〜20人とやってきて、次々と買ってゆく。みな地域の人達なので、そこはおしゃべりの場、情報交換の場となる。見守り支援にもつながる。
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スタートするにあたっては、天竜区の春野協働センターで行った出発式には、地元自治会、鈴木康友浜松市長、スズキの社長らが挨拶に来た。

行政としても、移動スーパーはウェルカムということだろう。買い物難民支援、見守り支援、地域の寄り合いの場づくりにも貢献していく。

ただ、地元の店の客を食わないように、山奥でまったく店がないような僻地にいく。そこは資本力のあるイオングループの余裕と力だと思う。
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で、この地域でも移動スーパーが来てほしいという人は多い。しかし、小売店代わりと近くにある。それで地域の商店には遠慮している。

そのため、マックスバリュは行政、自治会連合、地元の商店会、商工会などに説明会と打ち合わせを重ねていっているようだ。
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ただ、そうした組織を通すと、ものすごく時間がかかる。みんなを集めて会議、そこできめられない、あれこれ意見が出る、先送り。てなことで、動き出すのは、ときには半年後とか、一年後とかになるかもしれない。その間、地域の人は、来てほしいなあと思いつつ、ざんねんだなあと感じる。

で、もしも自治会連合が「きてもらったら困る」という決議を出したら、来れなくなるわけだ。でも、了解を得たとしても、自治会が特に何のサポートをするわけでもない。

のんびりしていると年寄りはそのうち、死んでしまうよ。現に、山奥の親しい老夫婦は移動スーパーを楽しみにしていたんだけれど、今年の三月に亡くなってしまった。
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そもそも、コンビニとかドラッグストアが出店するのに、自治会などの了解を得るなんてことはない。自分のリスクで出店するだけだ。

だから、マックスバリュは、どしどしと展開していけばよいと思う。ただ、公民館とか公共の場を使うときには、自治会などの了解があるのかもしれない。だったら、たとえば個人あるいは法人の所有の敷地を借りて、そこで営業すれば良いと思う。

ということで、うちの施設の敷地に定期的に来てくれるとありがたい。10人や20人はきてくれると思うなあ。

https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1049743.html