過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

御前崎市のごみ焼却炉問題と地方へのバラマキと

御前崎市のごみ焼却炉問題について、三重県伊賀市に暮らす森田由一さんがコメントを書かれていた紹介したい(本人了解済み)。
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(前段は略しました)
これらの環境問題よりも深刻なのが、住民自治や人間関係の破壊です。

住民を黙らせるために、法外な額のカネを毎年自治会に渡してきますので、誰も意見を言わなくなってしまいます。(口をつぐむ道理は何も無いんですがね)

かと言って、その法外なカネの恩恵(恩恵など要りませんが)が、地区住民の生活を潤しているかと言えばそうではなく、何ら貰う謂れの無い法外なカネを毎年毎年貰うだけですから、自治会の特別会計が水膨れするだけで、それの使い道と言ったら、必要の無いハコモノや、古くからの建物の無意味な建て替えです。


その他には、地区内のあらゆる組織へ自治会を経由して間接的にカネをバラ蒔きます。

そんな状態なので、住民が拝金隷従派と自主自立派に分断していき、ムラは崩壊寸前です。

拝金奴隷派は、区民の結束の役割を果たしている古くからの行事やしきたりなどを率先して無くしたり、無機質なものに作り替えたりして、自治を破壊していきます。(以上、引用終わり)
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住民が拝金隷従派と自主自立派に分断されていくのもわかる。

地方が抱える歳入不足、雇用がない。どんどんと過疎化は進む。そういうところに巨大な産廃施設やら核のゴミ処理施設などが持ち込まれる。過去には原発だ。そうなると、有り余る補助金で余裕の自治行政ができる。地元の業者は潤う。

現金収入があるのだから、「いまだけ、カネだけ、自分たちだけ」、あとのことは知らん(どうなっても、自分たちの死んだ後のことだ)という意識に流れやすい。

日本を核のごみ処理場にしようという外国企業がいる。日本は放射能の基準値がゆるいかせ、ヨーロッパで処分できない核のゴミの処分場にする。そうして施設ができれは、行政は歳入も増えるとなると、住民は賛成しかねない。

全国の過疎地、このようなことが起きていくもかもしれない。またかつても、バラマキ政策では、いろいろなハコモノ(文化センター、交流体験施設、コンベンションホール)はつくられ、建設業者はうるおう。しかし、使い勝手の悪い建物が多く、活用は少ない。維持費がかかるだけ。

ハコモノを活用しようという人も現れない。地元では、みなさん老齢化しているわけだし。

あるとき活用したいという第三者があらわれると、「補助金の規程」から転貸したり活用が難しく、いたずらに朽ちていくのみ。そして、解体して更地になる。費用がものすごくかかる。