捨てた書類の行き場は、煙突付きの焼却炉に。敷地にセットしてある。捨てる前にもう一度さっと見て燃やす。メラメラと炎になって、黒くなって、やがて真っ白な灰となる。
ちょっとした護摩(ホーマ)の儀式みたいなものだ。お焚き上げみたいで心地よい。天に返す、地に返す。
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メモ用紙、手帳、書類がたまっている。ざっと見て、次々と音声入力でテキスト化。テキスト化すれば、検索は瞬時となる。それでゴミ箱。
音声入力でテキストにしているのだが、それでもすこし不安がある。もしや、たいせつな書類では。……そのことがブロックになって、また書類が滞る。
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で、最終的な処分の時にもう一度チェックできるので、安心して捨てられる。
焼却炉で、書類を一つ一つ燃やすときに確認。炎となり、灰となる。ほんとにおしまい。
パソコンでいえば、不要なデータはゴミ箱に放り込む。しかし、ゴミ箱というのは、バッファーで完全に消えてはいない。最終的に、ゴミ箱を空にするかどうかチェックする。それで気楽にゴミ箱に捨てられるわけだ。
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敷地で燃やせるというのは、過疎の山里ならではの贅沢。これからは焼き芋、焼き栗だ。
Yさんが訪ねてきて、炉を囲んで立ち話。温かい。火を眺めていると、いい感じだ。あたかりもやってきた。「おとうちゃん、ここいいところだねえ」。まわりのクローバーをあつめて、神様に捧げるんだとか、はじめた。