過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

大本の出口王仁三郎と北一輝とのやりとり

梅棹忠夫の「日本人の宗教」( 中牧弘允編集 淡交社)を読んでいて、興味深いところがあった。
大本の出口王仁三郎北一輝とのやりとりである。大本の大弾圧と二・二六事件との関係。
以下、抜粋して引用。
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一九二〇年一一月、北は大本本部に王仁三郎をたずね、大本の経営する新聞への掲載をたのんだ。
それを幹部にだけガリ版刷りの「日本改造法案大綱」の草稿を見せ、大本の経営する新聞への掲載をたのんだ。
それを草版刷りで配ったところ、のちに露見して幹部が逮捕された(第一次大本事件の一因)。
また一九三五年暮れ、北は王仁三郎に革命計画をうちあけ、二〇万円の出資を乞うた。
ださなければ命をもらうと言った。
神のおつげは、この金をだせば命はない、というもので、王仁三郎は島根の野まつりがすむまで二〇日待てと言って島根に行ったが、一二月八日、第二次大本事件が起こり、王仁三郎は松江で検挙された。
二・二六事件が起きたのは翌年の二月である。
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(「著作集」第七巻「日本研究』所収)。