過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

梅肉エキスを溶かして飲んでいる

寒いときは白湯を飲むのがいい。あたたまる。しかし、もうすこし美味しいのがいい。さいわい5年前に作った梅肉エキスがまだ残っていたので、熱湯で溶かして飲む。とても酸っぱいがおいしい。

梅肉エキスは、整腸作用、疲労回復、肝臓強化、静菌作用があるという。いちどつくってしまえば、何年も、何十年も保存できるのがいい。

つくるのは、とても手間だ。こんな過程でつくる。

梅の実を青いうちに採る。包丁で実だけ削ぎ落とす。すり下ろしてもよいが、そぎ落とすのがラク。それをジューサーにかけて、汁だけにする。

残りカスは捨てない。砂糖とともに煮込んで、ジャムにする。種と残り部分は、梅シロップにする。

汁を土鍋にいれて、弱火でトロトロと煮詰める。焦がさないように、おたまを回しながら、水分を蒸発させる。やがてタールのようなエキスになる。こうしてできたエキスは、わずかなものだ。1〜2時間かけて、梅干し100個分が1個分くらいの量のエキスとなる。春になったら、また5年分を作ろうかと思う。

梅は花が咲いたらいい香り。実ったら梅干しに、梅肉エキスに、ジャムに、シロップに、梅酒にとすごいものだ。