過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

焦りと不安と絶望の暗黒の道に入り込むことがある

今夜は新月。山道は街灯などない。山道をクルマで走る、走る、走る。だが、いつまでたっても目的の場所にたどり着かない
おかしいなぁ。おかしいなぁ。この先か、きっとこの先だろう。しかし、山道はどんどんと坂になっていく。曲がりくねった道なので事故を起こしそうだった。しかも、尖った石ころがあちこちにゴロゴロ。ケータイはまったく通じない。こんなところで、パンクしたら途方に暮れる。
焦る焦る。なにやらこのまま、地獄への道を進んでいくような、そんな絶望的な気持ちにすらなった。
どうも、道を間違えたらしい。このまま進んだら、危ない。せっかく走ってきた道だが、もとに戻ることにした。
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今夜は、集落の方たちとの会議。友人のインドネシア人のハラールの食品加工所を借りることと、かれらの住まいのための、重要な打ち合わせだった。山暮らし倶楽部の杉山さんがセットアップしてくれた。
何度か行ったことがある場所だ。普通なら、そこまでクルマで30分程度。ところが、今夜の山道はまったくの暗黒世界だった。それで道を間違えたのだ。
相当走ったが、見限って、もとのところに引き返すことにした。さいわい、しばらく走って知り合いの家が見つかった。道を聞いて、やっとのことで、会場にたどり着いたのだった。
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わかっていると思う道でも、迷って行き詰まる。焦りと不安と絶望の暗黒の道に入り込むことがある。
行けるいけると思っているのが、危ない。わかっていると思うのが、いちばんの落とし穴になる。
判断の間違っていたことに、いかに早く気がつくか。この先にある、この先にあると思っていると、さらにドツボにはまる。早めに気づいて、見極めて、元の道に戻るしかない。
すると、ちゃんとした道は開ける。諦めなければそ目的地(光)に、たしかにたどり着くことができる。守られているのは確かなのだ。
これからの行く末を象徴するような出来事であった。

※会場は、これから貸してもらえそうな食品加工所とリニューアルする集落のレストラン。こちらで料理教室、親と子の自然体験ワークショップ、講座などが可能。

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