過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

利用者さんの送迎はポイント。いろいろな出会いが。

きょうのデイ。
利用者さんの送迎はポイント。そこに、いろいろな出会いと広がりがある。地域の人達との交流であり、それが地道な営業にもつながる。
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まずは、利用者さんの家族とのやりとり。利用者さんが、どんなふうに施設で過されたか、体の不調があったらその詳細の報告、さらには家族の要望などをお聞きする。

ひとり暮らしの方は、遠方から娘さんが週一に泊まりに来たり、姉妹で交代で泊まりに来たりする。

そういう子どもいない方もおられる。親戚も近くにいない。心細い限りだという。いろいろ手伝うことがあればして差し上げる。ちょっとした便利屋のような。
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帰るときには、時々いつもと違う道を通るようにしている。利用者さんにしてみたら、ちょっとしたツアーである。

「おや、ここはこんふうになっていたの。この家は、○○さんがいたんだけどねえ」と、集落の歴史と物語が語られる。

人を見かけると、クルマを停めて声を掛けてみる。その方が、利用者さんを見ると「おや、○○のおばあちゃん、元気かね」笑顔でやり取りをしてくれる。

こんな人がいた。元小学校の先生で、とても穏やかで優しそう。なにか波動が合いそうなので、こういう方にもサポーターとして関わってもらえるといいな。
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渋柿が200個くらい実っていた家があった。「すごいですね。干し柿にするんですか」と聞いてみると、「そのままにしているの。ほしかったら、みんなあげるよ」と言ってくれた。明日、とらせてもらう。施設で皮をむいて干し柿にしよう。おやつにしていただくことができる。
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こうして、出会いの縁を生かして、人と人をつなぐ、ネットワークに血を通わせる。その人の持っている才能、経験、ワザを生かしてもらう試み。