過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

クルマの脱輪 助けてくれたのは86歳の元気な方

狭い山道を行くと、行き止まり。戻ろうとしたら、後輪が側溝にずるっと落ちてしまう。ローにしても車輪が空回りするだけで脱出できない。タイヤが摩擦で焼けるだけ。
これはこまった。だれか助けを呼ばなくちゃ。
近くのお寺さんに飛び込んだ。しかし、奥様しかいない。あいにく住職は、外に出ている。
─そうね。若い人いうと、80代のSさんしかいないわね。
奥様がそう言うので、Sさんを訪ねて助けを求めた。クルマの後ろから押してもらうが、動かない。
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仕方ない。JAFを呼ぶしかないなあ。
でも、JAFが来るまで、クルマが置きっぱなしになるので、この敷地の人に挨拶しよう。
訪ねた地主のIさん(86歳)は、耳が遠い。奥様が出てこられて通訳してくれた。
そこに住職も戻ってきた。
Iさんと住職と後ろから押してくれた。住職の子どもたちも見守る。
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ぼくは馬鹿者で、うっかりしていた。このクルマは4駆。そのスイッチをいれることを忘れていた。で、4駆にして押してもらう。するとなんなく、脱出できたのだった。やれやれ。
Iさんは、86歳というが、日々薪割りをする。こういうクルマの脱出のとき、すすんで板切れを持ってきて、押してくれたりして、すごい。
山里は、休日でも若い人はいない。お寺の住職くらいかな。お年寄りしかいないという、いまの過疎地の現状。

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