過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

超宗教・超宗派、国籍・民族を越えて、交流していく道を開いていく流れづくり

インドネシアの家族4名を案内した。彼らはイスラムの教えに従った「ハラール」表示の食品加工場と、住まいのための土地と施設を探している。
山里には使われなくなった公共施設や、地主が高齢化して処分したい物件など、たくさんある。

そして出会ったのが、この物件だ。9,000坪という途方もない広さ。そして、そのまま活用できる建物も沢山ある。
----------------
2階建ての住居と事務所。70名が入るレストラン。モスクにも使えそうな多目的ホール。100人も入れる宴会場。男女別の大きな風呂。家族が住めそうなコテージ10棟。50人くらいが使えるバーベキュースペース。大きな倉庫。そして交通アクセスもいい。

地主は多額な投資をして、ここまで作り上げてきた。簡単に手放すとも思えないが、いまは使っていない。これから活用する展望もないようだ。そして、このような広大な施設を、これから先、新たに買い求める人が現れるかどうか、わからない。
----------------
ということで、インドネシアのかれらに活用してもらうのが、ベストフィットのように思えた。
もちろん簡単ではない。何より地主が売りたいかどうか。物件の価格の交渉。イスラムの教えでは借金はできないので、ローンは組めない。

さらには、集落との付き合い、外国人ということ、イスラム教ということ、加工所のための保健所の許可など。
----------------
今月から、「ハラール」のための加工食品を作る仕事は発生している。生活コストを抑えるために山里に住むのではない。

むしろ積極的に仕事を拡大するために、山里のフィールドを活用したいのだ。過疎地域においても、とても意味のある流れになっていくと思う。
----------------
そして、ここからはぼくのビジョン。
彼らがここで暮らし、子どもたちが結婚して、このエリアに住むとなると、4家族と10人以上のコミュニティになる。食品加工場として雇用も生まれる。モスクとしての礼拝所イスラムの学校もできるかもしれない。ヤギやニワトリも飼える。畑もできる。インドネシア人の技能実習の受け入れと滞在が可能にもなる。インドネシアのコミュニティができてゆく。
インバウンドとして、インドネシアの旅行者が滞在する場所にもなりうる(なにしろインドネシアは日本の人口の倍の2億以上がいるのだ)。

日本とインドネシア、山里とインドネシアとの交流も進む。優秀で人柄のいい人達なので地域との交流もうまくいくと思う。
----------------
このフィールドを活用して、いろいろ楽しめそうだ。たとえば、インドネシア料理教室、地域の人と盆踊り大会。お母さんと子どもたちの自然体験教室。サバイバル教室。インドネシアの祭もできる。いろいろな教養講座もできる。
これからの時代、日本としては外国人を積極的に受け入れて行く方向に向かわざるを得ないと思う。(4枚目の写真は、帰りに立ち寄ったマルカワの蔵にて)

f:id:ichirindo:20190204001458j:plain

f:id:ichirindo:20190204001516j:plain

f:id:ichirindo:20190204001544j:plain

f:id:ichirindo:20190204001622j:plain