「これをやらなくちゃ」ということがたくさんある。けれども、後回し、先送りにしてしまう。その未達成感がじわじわ迫ってくる。まだやってないというプレッシャーで押しつぶされそうになる。やがて恐怖に近いものになる。
じつは、すぐやればできたものが多い。けれども「時」というものを外すと、ますます難易度が高くなる。いくら努力しても達成できなくなる。
ということで、いまここの事実に直面してやるしかない。
しかし、どうやってそれを可能にできるだろうか。
キーワードは、仕事を小さな作業にすること。大きな仕事でも、一つ一つの作業レベルにブレイクダウンしていく。それをためしている。
たとえば、手紙をだすこと。その一つとっても、いくつかの作業レベルに落とす。まず下書をかく。プリントする。校正する。封筒に切手を貼る。宛名を書く。清書したものをプリントする。封入してポストに入れる。
……このように細かく作業に落として、エディターに書いていく。一つ一つの作業は、そんなに大変じゃない。これくらいならできる。そんな気持ちになる。着手するハードルが低くなる。
ひとつ完了したら、「よし達成した」と確認していく。赤字で色分けする。完了というファイルに移す。
着手すればいい。火花が散って少しずつエンジンが動き出す。やがて勢いがついてくる。
あとは慣性の法則で動き出す。ひとつ達成すれば、欲が出てくる。もっといいのを作ろう、もうひとつやってみようというエネルギーが湧いてくる。
ジブでやるときめたことを、達成するとパワー生まれる。些細なことでも、気分がよくなる。自分に「よしよし、いい子いい子」したくなる。この勢いで次のことをやろう。そうなっていく。
こんなふうにして、一つ一つ個別にリストを作り、よくやったと自分を褒めながらすすめていく。
まあ、もっとも大切なのは、重要なことを優先順位にしたがってやることなんだけど。さらには、余計なことには手を出さない。そこが難しい。