過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「一括検索」の一覧表示が最強なツールとなる

パソコンの主要機能のうち、最強なものの一つは「一括検索」である。テキストをエディター(ぼくはJeditを使う)に入れておけば、瞬時に検索してくれる。一つひとつ検索を見ていくよりも、画面のように「一覧」で示すのが便利だ。
 
これは、ブッダの最古層の経典「スッタニパータ」を検索したものである。日本語の文字数にして14万字あるが、ほとんど瞬時に一覧を示すことができる。この一覧を見て、該当する文章にジャンプする。ためしに「雨」「気をつける」「生まれる」の3つを検索してみた。
 
この方式で日誌を書いている。業務日誌に近い。20年分を全部テキストにしているので、およそ400万字になる。心境やひらめきも書くが、ほとんどは具体的な事実である。訪問者が誰で、どんな話をしたのか。稲刈りは何時から初めて、誰が参加して、いつ終わったのか。どこそこに、どういう文書を送ったのか、など。そのことで、次のようなメリットがある。
 
一、過去の記録を瞬時に呼び出せる。
キーワードをもとに、過去の記録から瞬時に抽出できる。誰々さんといつ会ったのかなあ、と思えば、その人の記録が出てくる。お金を払ってないと言われれば、はい、いついつ支払いましたよ。そんなこと聞いてないと言われれば、はい、いついつこういう話をしました、と示すことができる。まさか全部は記録してないので、記憶の糸口がわかるだけでも強い。さがしものにも役に立つ。
 
こうした事実の記録は、たとえば裁判などでは、極めて有利な武器となった。事実、これまで、弁護士無しで三度、完勝している。
 
二、仕事の意欲の維持と自己管理になる。
フリーランスで仕事していると、自己管理が難しい。すべてが自分のペース、命令されることもない、報告する人もいない。ゆるゆるで気ままな暮らしになりやすい。
 
そうしたとき、業務日誌を克明に付けていくと、自己管理、モチベーションアップになる。ひとつ達成したとき、日誌に書き込むことで、完了したという満足も得られる。
 
三、自分の傾向性、ありようがみえる。
自分を知るために役に立つ。どうしようもない自分のパターンというものある。その自分の「ありよう」「パターン」を観察するのに役に立つ。
 
たとえば、ぼくは、いつもこんな感じで進めて、こんな感じで終わる、というような循環する型がある。
 
いつも新しい企画が好きだ。企画するときは盛り上がるが、着手段階ですこし飽きてくる。実行していくと、かなり飽きてくる。成功しても、おなじことが繰り返せない。あたらしい要素がないと、わくわくしない。継続が苦手である。
 
そんな自分の生き方を見極めながら、確認しながら、あたらしいことにチャレンジしていく。そういうツールとして、エディターに入れた日誌は役に立つ。
 

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