過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

布絵の画集の制作とよもやま話

いちりん堂(妻と二人で運営している編集と出版会社、企画から、執筆、デザイン、印刷製本、販売まで)で布絵の作品集を作らせてもらった。

164点の布絵の画集。静岡新聞に掲載していただいた。竹山さんの自費出版なので、一冊3,000円(送料込み)と高額だが、毎日、一人は電話で注文がある。

本を送るのに住所をお聞きする。Googlemapで確認する。そうすると、その家の周辺が出てくるので、その風景をもとにあれこれと話が弾む。あるいは、こちらは春野町だというと、懐かしい、どこそこに行ったという話になる。

ほとんどが80代の高齢の方。布絵を創作していたり、なにか物作りをしている方。めずらしくきょうは、82歳の男性から注文があった。

かつて山奥の久根鉱山の閉山した後、部品工場ができてそこの工場長をしていたことがあるとか、峰の沢鉱山では、外国人労働者の強制労働があって悲惨だったとか、そんなよもやま話もしたのだった。

お年寄りの方は、自分のことをいいろ話して聞いてもらたいといううことがある。そして基本、ぼくは人の話を聞くのが好きだしストレスがない。とくに初対面の人の人生のほんの一部お聞きするというのはたのしい。政こうした創作やものづくりに関心のある人の話は、なかなか味わい深い。