過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ちかくに診療所のお医者さんと仏教談義

ちかくに診療所がある。医者の遠藤先生は、漢方が専門。60床のデイサービスも併設されている。なんと、お坊さんの資格もとっている。宗旨は浄土真宗

施設の中に仏間がある。そこで毎朝、お経を唱える。デイサービスにいる人たち、近所の人たちも参加は自由。

真宗だから、正信偈とか阿弥陀経とかよむんですか」
「いや、般若心経をね。短くて唱えやすいからね。真宗のお経は長くて難しい」
「たしかに。短かいのはいいですね。でも、般若心経もわりと長いですね。ぼくは、みんなにすすめているのは、延命十句観音経。いちばん短かいお経の部類ですかね」
「なるほど。舎利礼文(しゃりらいもん)というのも短かくていいね」
「ああ、そうですね。たしかに舎利礼文もなかなかいいですね。それから本覚讃(ほんがくさん)も」
「ところで、あんたはどういう宗派なのかね」
「いやぁ、とくに何宗というわけじゃなくて、なんでもオッケーなんですけどね。その時々の好きなお経をよんだりします」
「へぇぇ。なるほど。ひとつの宗派に偏らないってのはいいね」

きのう、診察してもらったときのやりとりである。
これは2年前の写真だが、演奏家のたくみさんと高校の同級生というのがおもしろい。