過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ZOOM楽座「蓮如の布教と創価学会」

ZOOM楽座「蓮如の布教と創価学会」。
日時:5月16日(土)20〜22時
テーマ:「蓮如の布教と創価学会
語り合いの趣旨:
浄土真宗創価学会の教えはずいぶんと違う。真宗は他力の教え。創価の基礎は、日蓮日蓮は「念仏無間」(念仏は無間地獄に堕ちる)と説く。
「水と油」のようだ。しかし、じつはかなり共通項がある。蓮如の布教のありようを軸に、そこを語りあってみたい。
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浄土真宗が北陸というフィールドにひろく伝播したのは、親鸞(1173〜1263)の滅後から200年後。それは蓮如(1415〜1499)の力に依る。
蓮如の布教は、「御文章」と呼ばれる門徒への手紙による導きがあった。「道場」が基盤にあった。門徒は、寄り集まって「御文章」を読み、教えを学び、暮らしのことを語り合った。
ほんらい、寺とはサンガ(聖なる集い)の場。寄りあい、学びあい、励ましあう場。暮らしに活力と慰めをもたらす場であった。まさに開かれた「道場」であった。死者の供養や鎮魂の場ではなく、生きている人のためのものであった。
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浄土真宗創価学会も、他を捨てて「一本」に絞る。専修だ。本尊のありよう、聖典の基盤、生きていくための教え、人と人との分かちあいから布教していったところなど、似ている。
思いつくままに、ざっと共通点をみてみよう。
①「本尊は一つ」
真宗は、南無阿弥陀仏の六字名号の軸。創価学会は文字漫荼羅(南無妙法蓮華経を中心に諸尊が集う)。
②「となえる」
真宗は、南無阿弥陀仏。名号という。称名。
創価学会は、南無妙法蓮華経。お題目という。唱題。
創価学会は、自力的。祈りの力を大切にする。
真宗は他力であり、念ずることの功徳はもとめない。そもそも救われており、報恩感謝の念仏とされる。
③「お経、聖典がきまっている」
真宗でよまれるお経は「正信偈」と「和讃」。学ぶのは、親鸞の著作と蓮如の「御文章」。
創価学会でよまれるお経は「法華経」(方便品と如来寿量品の一部)。学ぶのは、日蓮遺文と池田大作名誉会長の指導・講演録など。
④「サンガ=集いあう場」
真宗は「聞法道場」。創価学会は「座談会場」。
まず建物や寺院があったわけではない。真宗だと農家の納屋や、広間を借りてはじまってゆく。
創価学会は、座談会運動から展開していく。六畳ひと間のようなところに、信者が寄り集まり、ともに祈り信仰体験を語る。信徒が増え資金もあつまってきたとき、寺院や会館が作られていった。
⑤リーダーは在家
真宗には、もちろん僧侶はいる。しかし「非僧非俗」という在家であり僧侶でもある。創価学会も、在家の者がリーダーとして人々を導いていった。
……その他、方位方角にこだわらない、加持祈祷はしない、他の神々や諸尊を祈らないなど、共通点はいくつも見いだせるかもしれない。
ただ、信仰の色彩的には、真宗は「絶対他力」(阿弥陀さんにおまかせ)。創価学会は、「自力」(祈念の力)の要素が強い。
つきつめた論議ではなく、これらを素材に自由に語り合いましょう、というところ。
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ゲスト:嶋田やすながさん
真宗の寺院に生まれた。寺は、鎌倉期には天台宗であったが、蓮如の時代に真宗の寺院(道場)となった。仕事は薬剤師。
北陸の念仏道場の画像などを歴史的な資料(親鸞聖人や蓮如上人の六字名号や御文書、一向一揆の際の信長と石山本願寺との和解書、その後、秀吉からの京都への帰還許可書)を示しながら、真宗の信仰のあり方を紹介してもらう。
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参加方法:ZOOMにアクセス
パスワード不要、クリックすれば参加可能。ハンドルネームでもオッケー。顔出しはご自由。傍聴だけでも可。