過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

講演させてもらった

きのうは、浜松市の可美協働センターの講座室で、「アクティブシニアネット」という団体の例会で講演させてもらった。聞いてくれたのは20名くらいの方。みなさん60後半から70台。企業できちんと仕事をされた方たちという印象。

講演というと、一方的に話すわけで、前もって考えたことのリピートになりやすい。いろいろ準備すればするほど、そうなりやすい。ましてやPowerPointなどをつかうと、用意したとおりに進んでいく。

それじゃあ説明会みたいだし、いつもの話をいつものように話すようになってしまう。話すほうはおもしろくないし、聞くほうも退屈だと思う。

概要だけちょっと話して、あとはどんどんと質問してくれるのがいい。どんな質問がくるのかわからないので、準備はできない。即興で新鮮なものとなる。その時その場でぽんと生まれる「やりとり」が、おもしろい。やりとりが生まれると、会場に活気もでてくる。

ぼくの話は、やっぱり、あれもこれもの機関銃のように繰り出す講演になってしまう。山里暮らしのこと、山里の魅力ある暮らしの人たちの紹介、田んぼづくりのこと、定住促進のこと、山里の魅力発信の数々のイベントのこと、看とりとおくりのこと、インドと仏教のこと……。

聞くほうは、はぁ……と、お疲れだったかもしない。でもありがたいことに、ちゃんと聞いてくださったし、いろいろ質問もいただけた。

アイガモの行方のこと、肥料を与えない田んぼづくり、死んだらどうなるのと考えているのか、死んだあとに存在するとしたらその本人とどういうやり取りが起きるのか、みたいな質問があった。

講演のたびに経験を積んで学びになる。こういうのは場数だよね、やっぱり。あとは、テーマを絞らないといけないなあ、とあらためて思う。

アクティブシニアネットは、設立して15年。こんなにしっかりと活動されている団体。これを縁に、なにか連携していけたらありがたい。