過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

インドの魅力の一つに、バジャンがある

インドの魅力の一つに、バジャンがある。神を讃える歌だ。祈りと歌はひとつ。祈りが歌になり、歌が祈りになる。そして、それが瞑想でもある。躍動でもある。

インドのお経は、日本のお経や御詠歌のような陰気なものではない。それは死者の供養のためではなく、生きている源泉となるものだ。なので、明るい。しかも美しいメロディーがあって、えんえんと歌い続けられる。

歌詞は詩のようなものから、祈りの言葉、ひたすら神の名を繰り返すものなどがある。ハルモニウム(手風琴)とタブラ、太鼓などが打ち鳴らされる。ときに夜通し歌われる。踊りだしてしまう人もある。

この曲は、ハヌマーン・チャリサといって、ハヌマーンを讃える詩からできている。ハヌマーンは、猿の神さまで、孫悟空の原型だと思う。ラーマーヤナという古い叙事詩に登場してくる。インドでは人気のある神様だ。

さまざまな神をたたえるバジャンは、おそらく何万曲とあり、つねに新しくつくられている。この曲は、西洋人が編曲しているので、上品に洗練されている。インドで聞くと、もっと土着的なエネルギーが振動する。

https://www.youtube.com/watch?v=WeGD1PXVcJA