過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

アイガモ農法は、エサ代がかかりすぎる

ごはんだよーー。声をかける。どどどど、ばたばたばたとやってくる。ガツガツガツ、ガツガツガツ。瞬時に食べ尽くしてしまう。かつてのひよこ時代の可愛さは、もはやなくなっている。

いやあ、アイガモ農法は、エサ代がかかりすぎる。いま42羽いるのだが、1日1升のお米をぺろりと食べてしまう。そんなに与える必要はないのかもしれない。この道のベテラン、中道農場に聞くと、それくらいは食べるよと。これからさらにエサを食べる。稲の穂が出てきたら、アイガモは田んぼから出す。そうしないと、穂を食べてしまうのだ。そこからは、わがやの敷地か竹林か池の周りで飼う。水田の草は食べられないので、くず米をあげる。ばかばかと食べることだろう。これは12月ころまで。

いまとりあえず、300キロのくず米は確保した。昨年のうちでつくったものと、知人からわけてもらったものだ。Amazonなどで買うとしたら、10キロで1400円。300キロで4万2千円。えらく高くつく。昨年2反の田んぼでの収穫は、お米500キロだ。今年は、3反なので、800キロが目標。それに対して、アイガモのエサ代が300キロ。なんとも損益が合わないことになる。

ただ、くず米は、捨ててしまうという農家もある。農協では引き取ってくれない。おせんべいなどのメーカーに販売することもあるが、処分に困って捨てるということも聞いた。なので、そういう農家をさがして、安く分けてもらうことができたら、アイガモ農法は続けられる。くず米を買って、飼い続けるのは、無理があると思った。

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