過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

豪雨の後 網に絡まったアイガモたち

すごい豪雨だった。南の田んぼでは、竹で支えていたテグスのアミが、竹が倒れたために水面に垂れ下がっていた。

もしや……と水田に入ってみると、垂れ下がったテグスの網にからまって2羽が息絶えていた。また、3羽が脱走していた。つかまえなければ、トンビやカラスの餌食になってしまう。アイガモとの追っかけっこだ(1枚目の写真)。また、1羽は網にからまっていた(2枚目の写真)ので、すぐにつかまえられた。

北の田んぼでは、アイガモの数が少ない。ぐるっと田んぼの周りをみてまわると、こちらもテグスのアミに引っかかって1羽が息絶えていた。そして、2羽が身動きできない状態(3枚目の写真)。からまったテグスをハサミでじょきじょきと切る。テグスが体に食い込んでいて、むつかしい作業だ。 

対策としては、テグスのアミが水面に垂れないように、杭を強固にすること。杭にしっかりと、アミを固定すること。網の外に脱出しないように、畦波シートで田んぼの周りを囲むこと。

暑さに寒さ。豪雨に風。外敵の侵入。とにかく、予期しないことが次々と起こる。頻繁にアイガモの見回りに行かないと、なにがあるかわからない。

いのちをたいせつにしろ、アイガモを可愛がれ、動物愛護の精神がないのはけしからん、などと説教する方があらわれると思う。

しかし、実際にみずから体験した人でないと、現場を知っている人でないと、一概に言えないことがあるよ。弁解になるが、なにしろ初挑戦。問題が起きたあとで、はじめて解決策がわかる。問題が起こるということが、事前にわかっていれば、工夫できるが、そこがわからない。ひとつひとつ、次に生かしていくしかない。