過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

オーストラリア在住のご夫婦が移住相談に

移住相談に訪ねて来られた。オーストラリア在住のご夫婦。かの地に暮らして30年、永住権もある。日本風の建具の仕事をしている。オーストラリアとこの山里と行ったり来たりする暮らしをしたいようだ。

で、いい家がないかということだけど、空き家はあっても、なかなか貸してくれない。時間はかかる。使っていいよという家は、廃屋に近い。地域との濃密な付きあいもたいせつ。家賃1万3千円の市のお試し住宅とか、移住補助の制度もある、さらに自治会長がとても協力的な山奥の川上地区のはなしなどを伝えた。

かつて天竜区の広大なエリアをフィールドにしたオープンハウス・人めぐりの企画(北遠山里めぐり)をした。そのときのマップがあるので、ここを訪ねるといい、この人は面白い暮らしをしている、この人は親切に案内してくれる……とマーキングして、渡した。

移住というのは、いい空き家があるから、景色がいいから、のどかそうだから、ではきまらない。そこにどんな人がいるのか、どんなコミュニティがあるのか。そこが、たいせつ。人と人との出会いの縁を通して、いい方向に展開していくことが多い。昨年は、33組40人の移住相談を行った。春野界隈に移住した人は4組、5名。