過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

次に価値を生み出していく流れを作る集いへ

昨日の後藤さんによる「中国の電気自動車事情」の〈らくあんトーク〉を主催して気づいた▲集まった方々には、かつて上場企業の取締役で財務のプロ、海外の工場の立ち上げのプロ、輸出実務に長けた人、コンサルタント、エンジニア、作家のような方々が、おられた▲そして、後藤さんである。76歳にして電気自動車の開発など、中国市場でビジネスを切り開いている。

こうした異能集団が力を合わせたら、なにか生み出せる▲たんに珍しい話を聞いて感心しておしまいというのではなく、次に価値を生み出していく流れを作る▲キーワードは、「中山間地と海外、たとえば中国をむすぶ」。

なにしろ中国のマーケットはすごい▲後藤さんのおすまいの山東省の面積は、日本とほぼ同じ。平地が多い分だけ、日本よりも広い。そして、人口9600万人。しかも、若い、成長している熱がある▲実際に中国に暮らしている後藤さんから聞けば、人びとはけっして「反日」ではない。むしろ、日本に憧れている。日本製品に対する信頼度はとても高い。たとえば日本製の「紙おむつ」のようなものでも、みんながほしがるという▲中山間地の物産を日本じゃダメであって、中国に輸出できる可能性もでてくるかもしれない。

中国の金持ちたちが日本に来て、「爆買い」している。もっと買いたいが、機内に持ち込めないので残念に思っている。静岡空港など、中国との便は、週に12便もある。12便だ!▲中国の旅行者が、富士山、秋葉原、京都……という旅だけじゃなくて、山間部の普通の暮らしぶりに接したいと思うかもしれない。そうした人たちを結びつける旅行企画だってある。

そんなふうに、海外と中山間地をむすぶ、というところから、新しいビジネスチャンスがあるかもしれない▲集いから何かを生み出していく・行動に移せるきっかけをつくる。自分はどんなことをしたら、価値を生めるだろうか。どうしたら、みんなのサポートをもらえるだろうか▲自分がワクワクする実践はなんだろうか。そんなことをつかむ集いにしていきたいと思った。