過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

3ヘクタールもの広葉樹の森が

きょうは地元の林業家の森下廣隆さんが、訪ねてきてくれた。日ごろ、Facebookではやりとりさせてもらっているが、お会いするのは初めて。写真で拝見したごとく、とっても穏やかでバランスのとれた方であった▲来月には孫が生まれる予定で、そうなると、4世代同居の家庭となるという。ぼくなどこの人生、ひとリでおしまいになりそうだから、すごいなあ、えらいなあと思う。

森下さんは、170ヘクタール=50万坪という広大な森林を所有している。代々で林業を継承され、きちんと管理されている。また、3ヘクタールもの広葉樹の森が残されているという▲近くには、樽山の滝というのがあって、登るほどに10もの滝がある。滝行のできそうな滝もあるという。さらに、この冬季には滝が凍って幻想的な風景となる。広葉樹の森と滝は、ぜひとも訪れてみたいな。

この地域の山里は戦後、さかんに植林したので、山というとほとんどが杉と檜の森ばかりだ。そして、現在、木材は経費ばかりかかって高値で売れずに、赤字となっている。そのために、間伐がされずに森は疲弊してしまっている▲この森を再生するという試みが必要になってくる。また、都市部の人たちが森にあそびにきて森のエネルギーを体感するような、そんな企画が一緒にできたらいいなあと思う▲ともあれ、森のこと、仏教のこと、地元の歴史民俗のこと、次々と楽しい語らいだった。いい出会いだった。