過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

いたるところ太陽光発電、そして人工林

わがやの隣の空き地で、太陽光発電の工事が始まった。
業者に聞くと、あちこちで太陽光設置の動きがあり、年内はほとんど予定が詰まっているという。
まだまだ太陽光ブームは続いているのか……。
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売電価格は下がっているのに設置するメリットはあるのだろうか。初期費用が下がっているとは聞く。
過疎地の耕作放棄地は、寝かしておいても草刈りがたいへんなだけ。高齢化ゆえ、田んぼにも畑にもできない。
ともあれ、この山里は、あっちもこっちも太陽光発電
せっかく豊かな自然があると思って田舎に移住したが、いたるところ、無機質なパネルばかりという現実。
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そして、森はスギとヒノキの人工林ばかり。
50年も昔、子孫のためにと、広葉樹を伐採してせっせと植林した。
50年後には、大木に。木が育てば、高く売れるぞ。子孫たちは豊かな暮らしになる。そう思ってせっせと植えた。
そうして、木が大きく育った頃には、もう売れない。売ろうとしても赤字になるだけ。それで、放置されっぱなしの森ばかり。
間伐しないので密集して鬱蒼とした森。生物は棲まない。実らない。紅葉しない。見ていて息苦しい。重苦しい。年々、背丈は高くなって景色は悪くなる。暗くなる。根は浅いので、地すべりを起こす。
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そのうち、中国や外資がじゃんじゃんと山を買いに来るかもしれない。
現金に替えられれば、売る相手はだれでもいい。自分の生活のほうが大切と。当然だ。そういう時代が来るかもしれない。いやもう来ているか。