過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

火鉢で暖まる

わがやはだいたい10℃くらいで暮らしている。早朝は5℃だ。暖房はしない主義でダウンなどを着込んで「暖身」スタイル▲しかし、10℃を切ると、手がかじかむので、火鉢の出番だ。すぐに炭には火がつかないので、ドラム缶風呂のときの消し炭に火をつける。こちらは、1分ほどでかんたんに火がつく。その上に、備長炭のような固い炭をのせると、半日くらいは燃えている。

炭に手をかざすと、身体の内部にまで暖かさが届く、浸透する感じ。炭から手を離しても、まだ暖かさは残っている▲石油ストーブ、電気ストーブなどは、表面的な暖かさで、近づければ「痛み」感じる。このあたりが赤外線の差だろうな▲風呂でも薪で沸かしたものは、芯から温まる。わがやのガスの内風呂とはまったく暖かさがちがうのがはっきりとわかる。

炭の火には、やわらかさ、ほんのり感というものがある。部屋の波動が微細になって和らぐ。火鉢を囲んでの語らいというのも、なかなかいいです。炭をひっくりかえしたり、吹いてみたり、燃えるのを眺めていたり、ゆったりの間がもてる▲ただ、一酸化酸素がでるので、こまめな空気の入れ替えが必要なので部屋はいつまでたっても暖まらない▲もうひとつ、炭は値段が高いのが難点。だから、うちの敷地に炭焼窯をつくって、竹炭などをつくってみたい。孟宗竹は無限なほど生えてくるので、素材には事欠かないし。