過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

檀家について

いまはお盆なので、お寺さんは毎日、檀家まわりに忙しいことと思う。そこで、檀家について考えてみた。▲この山里では、ほとんどの家は曹洞宗の檀家だ。まれに神道の方がいる。聞くと、お寺さんとの付き合いはお金がかかりすぎるので、神道に宗旨変えしたのだという。

葬儀の時、お寺さんだとお坊さんが三人も四人も来られる。お布施だけでも何十万円。それに、車代とかいろいろ。また、やれ山門の修復だ、御遠忌だ、晋山式だのと、一口10万円のお布施が何口必要とかで、なにかとお金がかかる、という。▲ちなみに、檀家というのは、ダーナ(布施)の漢訳。檀家とは、ダーナ(布施)をする人ということになるか。

友人から相談されている。自分の家は、先祖が立派な戒名をもらっているので、それにふさわしい葬儀をするとなると、えらいお金がかかる。お坊さんは「いくらでも結構です」というけど、本音は違うことは分かっている。▲うちはお金が無いので、葬儀も質素にやりたい。お金がかかるから、できればお寺さんとのつきあいはしたくない。でも、お寺に先祖のお墓がある以上、離れられない。どうしよう、と。