過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

虫の鳴く音

きょうは、やっと嬉しいめぐみの雨だ。大豆の畑に水やりをしなくてすむ。しばし雨だれの音を聴いていた。

雨音にまじって遠くヒグラシの鳴き声が聞こえる。シャンシャンと鈴を振っているようにも聞こえる。網戸にウマオイが止まって、スイーーッチョと盛んに鳴く。明かりに吸い寄らせれてやってきたようだ。

こんな小さな虫なのに、これほどに大きい音をだすんだ……。この声を、馬を追いたてる声に見立てて「ウマオイ」という名がついたんだそうな。遠くではギイーースとキリギリスが鳴いている。

いまはまさに夏の盛り。だが、虫の音を聴いていると、ああ・こうしているうちにすぐに秋が来るんだなあ。時がうつろいゆくのは速いなあ、としんみりしてきたよ。