過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

大豆が育つかなあ

今年は大豆を育てようと一念発起した。「大豆は簡単だよ、荒地で育つ」と山里の人がいう。近所の老夫婦に豆を分けてもらった。▲ああ、味噌を、豆腐を作りたい、納豆も。枝豆も食べたい。

ところが何年も放置していた畑なので、耕すのがたいへん。まずエンジン草刈機でヨモギやらスイバやら、逞しく伸びている草たちをバッサバサと切り倒す。刈った草は熊手で集めて別のところに積んでおく。▲次にトラクターで耕しにかかる。ところが、バッテリー不足でエンジンがかからない。バッテリーを外して充電。やっとエンジンがかかって、耕しにかかる。▲すると、トラクターの爪に草が絡みつく。それを鎌で切りながら外すのがすごく怖い。耕したところで、やっと種まきだ。いやしかし、これも体力がいる。

種をまいたところが、なかなか雨が降らない。そのまま2週間も日照り。朝晩の水やりもたいへん。大豆の芽は出てこない。だが、雑草は生えてくる。雑草の種が土地の中にたくさんあるんだね。▲大豆の芽がやっと出たところに、「待ってました」とばかりに鳩たちが食べにくる。それを追い払うために網を張る。やがて大きくなったところで、こんどは鹿が食べにくる。鹿よけの網もはらなくちゃ。▲かんたんという大豆でも、これだけの手間。さて、はたしてちゃんと収穫できるだろうか。