過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

火を焚くときには、炎を眺めての瞑想

ドラム缶風呂から外風呂に。

いままでドラム缶風呂をあかりと火を焚いては沸かして入っていた。月の満ち欠け、星の瞬きを眺めては一緒に入ってた。

友だちが来たら、一緒に焚き火して遊んでいた。火遊びは限りなく楽しい。

サバなんか焼くと美味しい。

不登校の子で、ドラム缶風呂に入ったり、炭でサバを焼いたりして食べる子なんていないよね」とあかり。

まったくそうなんだ、すごくワイルドな暮らしをしているよ。

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ところが、問題がでてきた。

①北風がとても強くて寒い。まわりに囲いがない。

②風が強くて火の勢いによっては、引火しそうで危ない。

③近くに駐車してあるピッカピカのクルマ(建設会社の社員のもの)に灰が落ちたりするので、「やめてほしい」といわれた。

④雨が降ったら入る気がしない。それでも、傘をさして入るともあるけどね。

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ということで、冬場のドラム缶風呂は打ち切り。

それで、土間を改装した半露天風呂にした。ここなら囲ってあって風はこない。屋根もあるので雨の日もいい。もちろん室内風呂はあるんだけど、湯冷めしない薪の風呂が最高なんだ。

こちらは、ちゃんとした循環型の風呂で、薪で沸かす。ボイラー型なので、危険も少ない。

薪は建設会社の端材をたんまりもらってくる。足りないことはない。杉の枝は焚き付け用として最適。細胞内に多くの空気や脂分、樹脂を含んでいて、火がつきやすい。燃えていくさまも美しい。これもたんまり山で拾ってくる。

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あかりなど、朝風呂、昼風呂、夕風呂と三度も入っている。

寒い、じゃ風呂に入るか。という感じ。

夏だと、暑い。じゃあ、川に行くか。

おとうちゃんは、風呂に入りながら読書したり企画を練ったり。

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火を焚くときには、炎を眺めての瞑想。護摩(インドのホーマ)行みたいなものだ。

せっかく過疎地の山里に暮らしているのだから、こうした贅沢を満喫しないとね。