過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

阿多古川下り カヤックで

今年の夏は阿多古川。
「阿多古川に行こうよ」あかりがしつこく言う。

壁に貼ったカレンダーには、あかりが毎日、阿多古川、阿多古川と勝手にクレヨンで書き込んでいる。

まあ、夏ももう終わりだからなあ。「よしじゃあ、きょうは阿多古川くだりをやるぞ」

おとうちゃんは大きなカヤックを軽トラに積んだ。これが重たいんだなぁ。
  ▽
阿多古川に着いた。あかりを船の前に乗せて両島橋から漕ぎ出した。

とても穏やかな水の流れ。水が澄んで大自然の中を悠然と進む。じつにいい気分。

ときどき倒木やぶつかりそうな岩があったり、枝が飛び出していたりして危ない!
そんなシーンが何度もあったが、転覆しないで切り抜けた。次に何が起きるのかわからない、というところが、いつものありようだけど。

さて、どこまでカヤックで漕げるのか、どこで船を回収しようか。すこし不安になった。まあ、行けるところまで行こう。なんとなるだろう。

漕いでいると、日本人、ベトナム人、ブラジル人たちがそれぞれ泳いでいるゾーンがあって、そこを通り過ぎる。こちらが笑顔で手を振れば、むこうも笑顔で手を振る。国籍関係ない。

それでなんとか、青谷橋までたどり着く。そこに船を置いて、歩いて帰る。2.5キロだ。

そして、軽トラで船を回収に行く。このあたり、いちど経験してみればうまくいく。スタート地点にカヤックを置いて、友人(田中さん)の車で到達予定の地点に軽トラを置いてくる。そして、友人の車で帰ってきて、漕ぎ出せばいいわけだ。
  ▽
帰りには、田中さんの家で休ませてもらう。2家族、子どもたちが4人。

「みかんを食べたいよぉ」という話から、みかんをいれた網を顔にかぶって、ヘン顔大会、みんなで大笑いしたのであった。即興で次々と遊びが出てくるのが、子どもたちとの遊びの醍醐味だなぁ。大人はそこから学ばなくちゃいけない。