あかりは、パン作り教室。
社会福祉センターの調理室。小学生が16名。
その間、おとうちゃんは向かいの図書館で過ごす。
手塚治虫の漫画の奥に隠れるようにして『はだしのゲン』(中沢啓治著)10巻がおいてあった。
ざっくりと5巻まで読んだ。戦争と戦後の悲惨な人間のありようがよく分かる。リアリティがあって、おもしろい。
当初は「週刊少年ジャンプ」で約1半年、連載されたもの。当時のジャンプって160万部も発刊されていたんだね。びっくり。一冊を三人で回し読みするとして、500万人くらいが読んでいたわけだ。
読んでいたら「おとうちゃんパン作ったよ」とあかりが帰ってきた。二人で、美味しいパンを食べた。
あかりは将来「パン屋」をしながら絵本作家になるんだと言っていた。