あかりは、小2だが学校に行かず。算数と国語は、「すらら」という対話型のアプリで習っている。
国語は、主語、述語、修飾語とかやっている。「作者の言いたいことを次の中から選べ」とか。「わからなーい」と言っている。
ううむ。「すらら」はなかなかいいいシステムなんだけど、日本の国語の問題って無意味だなあと感じる。嫌いになってしまうよ。
「そんなものいいから、おもしろい本を読めばいいよ」と言っている。漫画でもいい。いま『ONE PIECE』を借りて、読み始めた。おもしろいおもしろいと、歩きながらも読んでいる。一日4巻読むとして一ヶ月はかかるかなあ。その上、アニメも見始めた。
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しかし、『ONE PIECE』に熱中するが、お腹が空く。
「おとうちゃんおなかすいたよ、なんかつくって」
──うん、わかったよ。じゃあつくるか。
さささと味噌汁、ご飯を温めて。
──さあ、できたよ。
声かけても、漫画に熱中している。
おとうちゃんは、怒った。
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──こら、おなかがすいているというので、おとうちゃんは仕事を中断してごはんをつくったんだぞ。それに対して「ありがとう」もない。そのうえ、呼びかけても食卓にやってこない。
それっておかしくないか。失礼じゃないのか。自分が逆の立場なら、どういう気がする!
と思い切り叱りつけた。で、ここからが余計なんだけど。こちらは勢いがついているからね。
──もう食べなくてもいい。ごはんはおしまいだ。
ちゃん、ちゃん、おしまいとなった。
あとで、あかりは自分でよそって食べてたけど。