過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「させていただきます」について

日本人がみんなよく使う「させていただきます」。ぼくもたまに使う。これを使わないと、えらそうな口調になるからかなあ。

行為するのは自分。しかし、自分のエゴではなくて、なにか偉大な力が背後に働いて行動するのだ。自分はその大いなる存在の道具として動かされている、みたいなニュアンスかなあ。

謙虚かといえば謙虚な言い方。
だけれど、そこに自立性、自発性、責任性はなくなるような気がしている。

丸山真男的に言うとこんな感じかな。

──決断主体(責任の帰属)を明確化することを避け、「もちつもたれつ」の曖味な行為連関(神輿担ぎに象徴される!)を好む行動様式が冥々に作用している。(日本の思想:丸山真男著より)