過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「ラノベ」の世界 知らないことすら知らなかった

作曲家の友人と話していて、へぇぇぇぇと驚いたこと。
彼は、10代の若者たちを対象にサイコドラマや音楽を通してのワークショップも行っている。
で、若者たちが使う言葉がすごいという。たとえば、

統(す)べる。
屠(ほふ)る。

こんな言葉は、普通の人は使わない。使うとしたらものすごく漢字の教養が深い人でないと使わない。しかし、ほとんどたいした教養のない子どもたちがフツーに使っているというのだ。
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どうしてかというと、「ラノベ」によく出てくる言葉なのだという。
ううむ。ラノベかぁ……。

ラノベとは、英単語のlightとnovelを組み合わせた和製英語とは知っていたものの、中身を読んだことはない。
しかし、いま10代の若者たちにすごく流行っていて、作品には数100万部を超えるものもあるという。そして、アニメになり、ゲームになり、音楽家やイラストレイターも関わる。

コミケコミックマーケット)もあいかわらずの人気だという。そして、コミケに出品して何千部と売ってしまう人もいる。そして、彼らがつくる作品のためのオンデマンド出版も活発だ。
ラノベは、クールジャパンのコンテンツのひとつとして、位置づけられつつあるという。

知らなかった。知ろうともしなかったし。
そもそも書店が近くにないので、立ち読みできない。いまどんな本が売られていて人気なのか、よくわからない。
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世界は次の4つだと思う。
①知っている世界
②知らない世界
③知らない、ということを知っている世界
④知らないことすら知らない世界

で、①〜③はわかる。アフリカのバッファローの生態は知らない、ということを私は知っている。
しかしだ、「④知らないことすら知らない世界」がある。この領域は99.99999999%と思う。

すなわち、「知らないことすら知らない」のだから、まったく知らないわけだ。
で、ラノベなどは、そんな世界。そんなマーケットがあるというのは、うっすらとは知っていたが、まったく知らなかった。知らないことすら知らなかった。

それで、昨日のZOOMで作曲家の友人と話していて、驚いたわけだ。まあそこから、ひとつ世界が広がる。