過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

好きなことを見つけて、それを伸ばしていく。集中していくのがいちばん

あかりを図書館に連れて行く。一緒に絵本を読んでた。

──あ、そうだ、Aさんちにいこか。猫がいるし。薪ストーブがあってあったかいし。
「いこいこ」
ということで、訪ねた。
いまはAさんは個展の準備ために忙しいところ、お邪魔したのであった。

「うちの娘も、小3から不登校でね。感性が強すぎる子は学校がつらいみたいで」
──そういう人いますよね。ぼくなんかは、感性、にぶいほうなんで、どんな人にて出会っても大体は大丈夫。あかりも大丈夫。でも、学校に行くと時間がもったいないというので、やめてしまった。

「当時は、学校に行くのは当たり前という時代だから、ずっと家にいたし。外に出歩くと、“どうして学校に行かないの”と言われるから、いやだったみたい」

──なにしろ、学校はみんな行くのはあたりのまえ。行かないなんて考えられない時代。いまもそうかなあ。でもまあ、不登校の小中学生は去年の統計は24万人(前年比25%アップ)。このままいくと、みんな行かなくなっちゃう。だって、いまの教育ってつまらないもの。個性潰すし、拘束でかんじがらめ。先生も縛られているし。

「でも、いい先生に出会えましてね。中1のときかな。通ってくれて、うちの娘の才能を見出してくれたんです。“学校に行かなくてもいいから、個展やりましょう”とすすめてくれて、絵の個展を近くの公民館で一ヶ月展示してくれたんです」

──おお、一ヶ月とはすごいですね。先生、よくやってくれましたね。

「それで、本人も自信が出てくるでしょう。嬉しいでしょう。そうしたら、こんどは松菱(かつて浜松にあっ一番大きなデパート)の人が来て、うちの社員食堂で個展やってもらいたい、ということになったんです」

──なあるほど。それはたいしたものですね。そうして、絵を描き続けて、またこうして親子で絵を描いているんだから、すごいなあ。
好きなことを見つけて、それを伸ばしていく。集中していく。好きなことなら、勉強って感覚じゃなくて、どんとんすすめる。それを見つけることですね。あかりは、絵とか工作かなあ。創作童話なんかもあっていると思うけど。まあともあれ、たくさん遊ぶことかたいせつ。

そんな話をしたのであった。きょうも、西田さんの「はるの冒険遊び場」で目いっぱい遊んでくるつもり。