過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

分かち合い、協力しあう関係性がつくられていく

Mさん(80歳 ひとり暮らし女性)に非常勤で週一の仕事をお願いした。利用者さんの見守りとおしゃべりがメインの仕事。暇の時は本を読んでいてもいいし、と伝えた。
だが、Mさんはお金をもらうとプレッシャーだし自由にやりたい。ので、無給のボランティアでいいと言う。ともあれ、おためし的でもいいからとお願いした。うん、いいよと了解してくれた。
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そして今日一日目。9時から16時半まできてくれた。Mさんはとっても明るい。施設の雰囲気がぐっと明るくなった。掃除や皿洗いなどもすごく手際がいい。
すっきりしたオーラ。レスポンスはぽーんと迅速。話題は尽きない。地元の情報も精通している。80代、90代の利用者さんとも意気投合して話が盛り上がっていた。そのやりとりをみていると、こちらもとっても嬉しい。
Mさんは、体操と歌のサロン(無料 月に3回)のグループも主催している。そのサロンには、車で送り迎えもしてくれると言う。ひとり暮らしの利用者さんには、とってもいい出会いになった。
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この山里は、もうほとんどがお年寄りばかり。だが、すごく元気な80代、90代がいる。みなさんもそんなに先は長くない。なので、自分の培ってきたワザ、ありあまっている時間とエネルギーを役に立たせてもらうのが嬉しいという。
役に立つ、助けてもらう。人と人がつながって、お互いにサポートしあう。それはお互いがハッピーになる道。
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ただサポートされるばかりで、お返しするものがなんにもないと恐縮する人もいる。しかし、自分が困っていることで、相手が助けてくれる。相手は徳を積むわけだ。そういう考え方もある。
いやまあ、徳とかなんとか、どうでもよくて、支えること、力を貸すことが喜び。そして、お互いが幸せという繋がり方がある。
分かち合い、協力しあう関係性がつくられていく。この施設がそういった拠点になっていけばいいなと思う。ただまぁ経営という点からいうと、なかなかこれは難しいわけだが。これから思案のしどころ。